2012/07/06
6月が過ぎ全米ビルボード・チャートの上半期実績がまとまった。アルバムでは昨年2月以来売れ続けているアデルの『21』が、ニールセン/サウンドスキャン調べで369万枚を記録。2位以下を大きく引き離してNo.1を獲得した。『21』は昨年同期でも250万枚を売上げ1位となっており(年間で580万枚)、2年連続で同じアルバムが1位になるという珍事になった。
続いて2位にランクされたのはライオネル・リッチーの『タスキギー』で、91万2000枚のセールス。これにより、サウンドスキャンの調査方法が導入されてからの21年間で初めて、100万枚を超えたアルバムが1枚のみという低水準の結果となった。昨年同期は『21』とレディー・ガガ『ボーン・ディス・ウェイ』(154万枚)の2枚だった。また、50万枚以上売上げたアルバム枚数も16枚から11枚に。セールス市場がいかに冷え込んでいるかが数字にも現れた。
一方、3位はワン・ダイレクションの『アップ・オール・ナイト』で89万9000枚。彼らは英グループで初めて、デビュー・アルバムで全米チャート初登場1位を獲得する記録を作っている。4位はこの2月に亡くなったホイットニー・ヒューストンの『ホイットニー:ザ・グレイテスト・ヒッツ』で89万9000枚。5位にはコンピレーション・アルバム『ナウ41』が入った。
それではデジタル市場ではどうだろう?デジタル・ソング・チャートでNo.1を獲得したのは、ゴティエの「サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウfeat.キンブラ」で、550万回のダウンロード・セールス回数を記録(ちなみにアルバム売上は『メイキング・ミラーズ』53万8000枚で11位)。半年間に500万回を超えた初めての曲となり、年間でも600万回を超える初のシングルになることは間違いないだろう。
また、2位となったファン.の「ウィ・アー・ヤングfeat.ジャネール・モネイ)」も509万回と500万回を突破。一方、3位はカーリー・ラエ・ジェプセンの「コール・ミ・ベイビー」で406万回ながら、現在4週連続でNo.1をキープしており、年間では上位2曲を上回る可能性十分だ。
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